白衣の王子様の恋愛感 【番外編12月7日up】


「誕生日、先月だったなあ。忙しくて電話だけで済ませてたから、プレゼントを何にしようか、気にはしていたんだ。・・・じゃあ、これをプレゼントするよ。・・・すみません、これをお願いします。」

早速、スタッフを呼ぶゆう君。

「ちょっと、ゆう君!・・・いとこ相手のプレゼントにしては高いいよ!」

そう、私とゆう君は血は繋がってないけどいとこだ。
毎年、何かと誕生日プレゼントをくれるが、これはいつもより絶対高いはず。

「それに、指輪だよ?!彼女以外に送っちゃいけないとおもうよ・・・。」

最後は尻つぼみになってしまったのは、本当はゆう君からその指輪を欲しいと思ってしまうから。
でも、私は彼女じゃない。

「くすっ。彼女しかダメなんて、そんなことないだろ?・・・最近、忙しく一緒に出かけなかったし、誕生日のプレゼントが遅れたお詫びも込みだよ。・・・そのかわり、来年のオレの誕生日のプレゼントは期待していい?」

「・・・でも、いいの?お言葉に甘えちゃって・・・。だからって訳じゃないけど、当然、誕生日は期待してて!なんでも欲しいのあげるから。」

嬉しくなってつい大きな事を言ってしまった。
それを聞いて、ゆう君は一瞬目を見開いた。
でも、それはほんの一瞬だった。
どうしたのかな?と思って、首を少し傾げる私。
何か変な事言ったかな。






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