吸血鬼と愉快な嫌忌者達。
懐かしそうに彼は笑った。
「そうだ、舞から話は聞いているだろうけど君の学校についてはもう準備しておいたよ。明日から君にはアルマティ魔学園に通ってもらうよ。」
「……ちょっと待ってください。明日からですか?」
いくらなんでも早すぎないか?
「大丈夫、アルマティ学園は魔界のエリート校だし、私の知り合いが学園長だから好待遇で受け入れてもらえるよ。心配いらないさ。」
「いえ、そういうことではなくて……。」
このズレた感じ。
母とソックリだ。
「今日は疲れただろう。ここに泊まっていくといい。」
「ありがとうございます。」
もはや何を言っても意味がないだろう。
私はまともに会話することを諦めた。
私は大人しくベットに入る。
正直、学校には通いたくない……。
また前と同じようにならなければいいけど。
私の心配は静かな夜にとけていった。