吸血鬼と愉快な嫌忌者達。




「ハルバルトさん、おはようございます」

魔界の朝は人間界と割りと同じだ。

違うところといえば、朝ごはんくらいだろう。

「おはよう。今朝はよく眠れたかい?」

静かな微笑とともに挨拶するハルバルトさんは朝日に照らされて昨日の柔らかい感じがさらに増していた。

「はい。ぐっすり眠ることが出来ました。

ところで、本日から学校の方に通わせていただくのですよね?今からの予定をお聞かせ願います。」

「あぁ、分かりました。

この後は制服を着て学校に行き、学園長と会って話をしてから教室に向かうという感じです。
分かりましたか?」

「はい。」

私は静かに返事をする。



憂うつすぎる。

あぁ、学校に行きたくない。
そもそも私に学校は不必要なのに。

この丁寧な話し方も疲れた。

あぁ、帰りたい、今すぐに家に帰ってゴロゴロしたい。


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