吸血鬼と愉快な嫌忌者達。
「じゃあ、始めるのよ。」
学園長がそう言うと私たちを覆っていた世界が変わる。
学園長室から真っ白な部屋へと変わっていく。
変わるその姿を私は綺麗だと思った。
「レベル4か5の高レベルギフトが出せたら合格よ。………まぁ、頑張って。」
目の前の学園長は少し顔を赤く俯いた。
照れているのだろうか。とても可愛らしい。
そんな私の目の前に魔方陣が現れる。
僅かに光を帯びる魔方陣の上に乗る。
が、困ったことに私はギフトの召喚の仕方を知らない。
何をすればいいのだろうか。
悩んだ末に私は心を無にする。
足元から光が漏れ出す。
光は私の胸元に集まって消えた。