吸血鬼と愉快な嫌忌者達。
学園長は未だに固まっている。
「あの、学園長。私は合格なのでしょうか。」
「……ちょっと待ってほしいのよ。」
学園長はそう言って顔を机に伏せた。
数分経った頃、
「待ってくれてありがとうと言わせてもらうのよ。
それで貴女のギフトを見せてほしいのよ。」
そう言われて私は光の終着点である胸を見る。
そこには見覚えのない月型のネックレスがあった。
「これ、綺麗、、、、ですね。」
学園長はそのネックレスをじっくり見つめ、光に当てたりしている。
「とても綺麗なネックレスなのよ。純度が高いし、レベル4、5、なんてものじゃないくらい上等のものなのよ。」
「つまり?」
「文句なしの合格なのよ。」
学園長はそう言って私にネックレスを返してくれた。