吸血鬼と愉快な嫌忌者達。
近づかない方がいい。
「貴女のクラスは1年1組なのよ。間違えないようにね。」
私は学園長室を後にする。
私をクラスに案内してくれているのはハルバルトさんだ。
「仲の良いクラスですので、緊張しなくても大丈夫ですよ。」
「はい、大丈夫です。」
正直、緊張はしていない。
あるのは学校という社会組織への恐怖だけだ。
「皆さん、転校生ですよ。席についてください。」
ハルバルトさんが教室に入って行く。
目で呼ばれたので私も教室に一歩踏み出す。
「転校生のヨルです。」