ヴァンパイア・シュヴァルツの初恋
「アカリッ……」
血を吸いながら彼が漏らす甘い声は、余裕がまるでない、珍しく感情をむき出しにしたもので、それを聞いた瞬間にゾクリと背筋に震えが走った。
彼が空いている手で、私のブラウスの裾をスカートのウエストから出し始めたため、私は、さすがにそれには、と身をよじり、「な、何するんですか?」と行動の確認をとる。
シュヴァルツさんは熱っぽい視線をぶつけてくるだけで、何も説明しようとはしない。
きっちりと仕舞っていたはずのブラウスが彼の手によってすべて外へと出され、私は緩みきった姿に変えられていく。
「シュヴァルツさん、待って、あの」
おかしい、そう本格的に焦り出したのは、彼の手が、ブラウスの中に入ってきたからだ。
彼の手の冷たさは、温かい腹部に触れると余計に顕著に感じられ、反射的に差し込まれた腕を追い出そうとしたものの、それが私の体温に馴染んでからは、心地よさに変わっていく。
血を吸われながら触れられると、抵抗する力も奪われていくようだった。
服の中に入り込んだ手は、やがて胸の膨らみへと到達し。
「あ……ああっ……」
それを円を描くように揉みだした。