極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
「俺の権利を主張しただけ。何勝手にお見合いしてるんだよ」

前園は冷ややかな目で言い放つ。

なぜ私が責められるの?

「権利って何?私は誰とも付き合ってないんだから、何しようと自由なはずだけど」

「俺と寝たくせに何言ってんだか。ちゃんと責任取れよ」

前園の身勝手な言い分に顔をしかめた。

「はあ?」

こいつはキラリと目を光らせる。

「わからないなら、またキスしてわからせようか?」

「結構です!」

はっきり拒絶すれば、前園は口の端を上げた。

「それは残念」

「どうして私が見合いするって知ってるの?しかも場所まで」

偶然居合わせたとは思えない。

あまりにもタイミングが良すぎる。

「専務秘書の立花さんが、金曜日のお昼に営業部にやって来て教えてくれたんだよ」
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