極上恋愛～エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない～

不承不承従って玄関を上がり、右手にある廊下を先に行くこいつの後を黙ってついて行く。

何部屋あるのだろう。

ドアの数からすると六部屋か七部屋はありそうだ。

すると、前園は玄関の手前から数えて三番目の部屋のドアを開け私のスーツケースを置く。

「ここゲストルームだから自由に使うといい」

気前良く言われたが、そこまで甘える訳にはいかない。

「いや、そんな悪いよ。私がお邪魔しちゃったら、前園女の子呼べないじゃない」

私なりに気を使ったのだが、こいつは気に入らなかったらしい。

「俺、お前が思う程遊び人じゃないし、もうお前以外に女いらないから」

前園の発言に顔がボッと火がついたように熱くなる。

真顔でそんなこと言われると照れてしまう。

恥ずかしくないのか、こいつは。