極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
最初は冗談かと思っていたのだけど、お父様にも紹介されるし、本当に前園は私が好きなんだと勘違いしそうだ。

「でも……同じ会社で働いてるのに、泊まらせてもらうなんてマズイよ」

前園はうちの会社の女の子の憧れの的。

こいつの家に泊まったなんてバレたら私、前園ファンに殺される〜!

必死に言い訳したその時、私のお腹がギュルルッと鳴った。

「あっ……」

恥ずかしくて前園から目を逸らし、お腹を押さえる。

しっかりと聞こえたのか、彼はクスッと笑った。

「まあ、もう夜の八時過ぎだもんな。そりゃあ、腹減るよな」

……もう八時なのか。

道理でお腹が空くはずだ。

でも、夕食の前にホテル見つけないと……。

バッグからスマホを取り出してホテルを探そうとしたら、前園が私のスマホを奪った。

「いい加減諦めろ」
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