極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
「俺の場合は、接待でよく外食行くから飽きるんだよ。だから料理するだけで、偉くもなんともない」

こいつは謙遜するが、やっぱり凄いと思った。

「そうかな?うちの父なら同じ立場でも絶対やらなそう」

「まあ、興味の問題じゃないか?」

パスタをフォークに巻き付けながら言う前園の考えに小さく頷く。

「確かに。あっ、このカルパッチョ美味しい」

サーモンが絶品でニコリとすると、こいつはしたり顔で笑った。

「だろ?」

「ねえ、ここ部屋数多そうだし、掃除大変じゃない?」

目の前にある広いリビングに目を向ける。

うちは一部屋しかないから掃除が楽だけど、この家だと掃除をするのも一苦労だと思う。

「週二で家政婦さんが来るんだ。食材も買ってきてくれるし、結構楽だよ」

……なるほど、家政婦さんかあ。

「セレブな生活してるね」
< 137 / 285 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop