極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
苦笑しながらそんなコメントを述べれば、前園はニヤリとした。

「まあ、ここだけの話、株で儲けてるからな。だから、うちに安心して嫁に来いよ」

「どうしてもそっちに話を持っていくわね、あんた」

呆れ顔で返せば、前園はハハッと笑う。

こいつと一緒だと穏やかに食事出来ない。

でも、やっぱり誰かと一緒に食事するのって楽しいな。
ひとりの時と違って食が進む。

全部食べ終えて片付けを済まし、しばしリビングのソファで休む。

「食後のコーヒー飲む?」

前園に聞かれ「うん」と頷いた。

執事みたいに気が利くなあ。

お腹が一杯になったせいか、なんだか眠くなってきた。

この座り心地のいいソファも眠気を誘う。

ここで寝ちゃダメ。

ホテルだって探さなきゃ。
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