極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
立花さんはデスクで仕事をしていた俺の姿を見つけ、にっこりと微笑んだ。

彼女は柚月が可愛がっている後輩だ。

俺に用とは珍しい。

立花さんはいつもは営業部に来ても牧と雑談をしている。

『とびきりの情報って?』

小首を傾げて立花さんに先を促すと、彼女は俺の耳元で声を潜めた。

『柚月先輩、今度の日曜日、赤坂のホテルでお見合いをしますよ』

そう言えば、前に牧が柚月がお見合いを勧められているって言ってたな。

わざわざその事を俺に知らせに来たということは、立花さんは俺と柚月とのことを応援してくれているのだろう。

秘書室で故意に柚月の鍵を返して良かったと思う。

あれで秘書課のメンバーに俺と柚月が付き合っていると印象付けることが出来たはず。

『へえ、どこでやるか場所は知ってる?』

にこやかに聞けば、立花さんは口角を上げた。

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