極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
『もちろんです』

彼女はスッと俺の机にメモを置く。

そこには、日時と場所の詳細が書かれていた。

瞬時に内容を覚えてメモをジャケットのポケットにしまう。

『ありがとう。お礼は何がいい?』

机の上で手を組んで問えば、彼女は小さく首を横に振った。

『お礼なんていいですよ。相手はお医者さんって言ってましたけど、絶対に柚月先輩取られないで下さいね』

医者ね。

『ああ、わかってる。彼女は俺のだからね』

所有欲むき出しでそう宣言すると、彼女は嬉しそうに微笑んだ。

『やっぱり柚月先輩のこと本気なんですね。それを聞いて安心しました!』

『誰にも彼女は渡さないよ』

『ふふっ、私も男の人にそんな台詞言われてみたいな』

どこか夢見心地の立花さんに優しく告げる。

『いつか現れるよ。立花さんにもね』
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