極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
『柚月先輩も運命の相手は前園さんって早く自覚すればいいのに。何をムキになってるんだか』

ハーッと溜め息交じりの声で彼女はぼやく。

『確かにいい加減わかって欲しいよ』

フッと笑って同意すれば、出先から戻った牧が俺達のところにやって来た。

『ふたりで何密談してるんですか?はたから見てるとなんか悪巧みしているようで不気味なんですけど』

まあ、 柚月の見合いをぶっ潰す話をしていたのだからある意味悪巧みなのだろう。

だが、牧に知られると、どこかでペラペラ喋りそうだ。

『何でもない』と冷淡に答えると、立花さんも厳しい表情で牧に言った。

『あんたは仕事しなさい。無能な男はモテないわよ』

『……はい』

立花さんに瞬殺される牧。しゅんとなって自席に戻る。

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