極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
ドキドキしながらそっとその頰に触れてみる。

わあ〜、毛穴がない。肌もツルツル〜。

化粧してないのになんで?

その上、この見事に均整のとれた身体。

ジムにでも行ってるのかな?

まだ起きる様子がないので、その逞しい胸板にも恐る恐る触れた。

……私の肌と比べると少し硬いかも。

肌も日焼けしているし。

じっくり観察していたら、いきなり前園に手首を掴まれた。

「もう終わり?」

その声に反応して驚きの声を上げる。

「ぎゃっ!」

ゆっくりと視線を上に向ければ、ニヤニヤ顔の前園と目が合った。

「お、起きてたの?」

激しく動揺しながら聞くと、前園は口元に笑みを浮かべながら認めた。

「まあ、柚月の熱い視線を感じたし、そんな触れ方されるとくすぐったくて。もっと遠慮なく触っていいのにな」

……ショック。
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