極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
またもや恥ずかしいところを見られてしまった。

もうこいつの前でどう振る舞っていいのかわからない。

「……イエ、ケッコウデス」

前園から視線を逸し、ぎこちなく断る。

「昨日の夜はあんなに大胆だったのに」

からかうようなその口調。

ここは無視だ。

まともに相手したら負ける。

「ね、ねえ、シャワー借りたいんだけど、バスルームどこ?」

話題を変えながら自分の服を探すが、ベッドの中にも床にも見当たらない。

マズイ。どうやってベッドを出よう。

うちと違ってここは広い。

裸で歩き回りたくないんだけど。

まずは前園に先に浴びてもらって、その間にスーツケースの中の服を着よう。

「あっ……前園も浴びたいよね?前園の家だし、先に浴びて。私……後でいい」

考え直してそう言うと、出来るだけベッドに端に寄ってこいつと距離を取り、布団で身体を隠す。

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