極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
前園はそんな私にチラリと目をやると、少し気だるそうにベッドから出た。

「ぎゃあ!」

こいつの裸に思わず手で顔を覆うが、好奇心に負けて指の隙間から見てしまう。

「お前、その反応。俺を堪能しといておかしすぎるだろ」

堪能って……。

「だって……状況が違う」

目を覆ったまま言い訳する私を前園はクスッと笑う。

それから彼は「うーん」とストレッチすると、左腕をぐるぐる回した。

「腕が痺れてる」

苦笑いするその顔がなんだか可愛く思えてドキッ。

これは目の毒だ。

「前園……ふ、服着て!」

半ば叫ぶように頼むが、こいつ意地悪く笑った。

「ここ俺の家だし、お互い裸なら気にならないだろ?」

その声に不穏な響きを感じたと思ったら、前園が近づいて来て私を抱き上げた。
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