極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
PCの電源を落とすと、トントンと自分の肩を叩く。

すると、コンコンとノックの音がして前園が入ってきた。

「まだいたのか?秘書室の電気ついてたからもしやと思って」

「月曜だし、今日は来客があったのよ」

そう答えたが、白石さんのことに気を取られて仕事が進まなかったのもある。

「お前、顔が青い。疲れてないか?」

こいつは不意に私の頰に触れ、顔を近づける。

ドキッ。

ダークブラウンのその目が私を見つめる。

私の心の中を全部見透かされそうだ。

「だとしたら、あんたも一役買ってるわよ」

前園の胸を人差し指で突き、目を逸らす。

今朝だってバスルームに連行されて求められて……そのままズルズルと……。

ああ~、もう絶対こいつとシャワーなんて浴びない。

そんな私の返答に、こいつはフッと笑った。

「言うじゃないか。その元気があれば大丈夫か」


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