極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
「あんた以上のオオカミはいないわよ」

刺々しい口調で反論するが、披露宴が始まり主役のふたりが登場した。

前園とは一時休戦だ。

新郎と新婦が壇上に上がるまで笑顔で拍手していたら、椅子に座る朱莉と目が合った。

至福の笑みを浮かべる彼女。

プリンセスみたいに綺麗だな。

もっと緊張しているかと思ったけど、意外にリラックスしていてホッとする。

朱莉は普通のサラリーマン家庭で、高野は大企業の社長の御曹司。

この式にこぎつけるまで両家のご両親が反対して大変だったのだ。

でも、高野が彼女を全力で守るだろう。

例え親戚一同を敵に回しても。

大物政治家の祝辞や親族の挨拶、職場の上司のスピーチが終わると、新郎の友人のスピーチで前園が壇上に。
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