極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
前園の胸板をボコボコ叩けば、こいつは動揺しまくる私を楽しげに見ている。

「何か犯罪でも起きない限り、防犯カメラなんて見ないさ」

この余裕が憎らしい。

「少しは元気になったじゃないか」

ニヤリとする前園が何だかキラキラして見えた。

しかもこの至近距離。

心臓がバクバクして何も言い返せない。

私を見つめるその優しい目にドキッとする。

気づいてしまった。

最近私が落ち込んだりする時、いつもそうやってからかうけど、その目は私を温かく見つめている。

本当に私を元気づけたかったんだ。

それが嬉しく……それでいて照れくさい。

どうしよう〜!

今、はっきり自覚した。

私……前園が好きなんだ。
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