極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
「高野が俺の怪我に気づいてベンチに下がれって言ってさ。俺が抜けたら負けるって反対したら、『俺達を信じろ』ってあいつは怒ったんだ」

「高野らしいね」

彼女のコメントに小さく微笑む。

「そうだな。自慢に聞こえるかもしれないが、俺は小さい頃から勉強もスポーツもなんでも出来て、昔はみんなを見下してた」

世の中なめてたんだ。

俺に勝てる奴なんていないって……。

「……ああ。研修の時とかそんな感じだったね」

彼女は俺の話に納得したように頷く。

「信用出来る人間なんて自分しかいなかった。でも、インハイで高野にそう言われて、人を信じてみるのもいいかって思った。今の自分になるのに結構時間食ったけどな」

まずは高野を信じることから初めて、人との接し方にも注意した。

それが今の仕事に役立っている。

「で、試合はどうなったの?」

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