極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
しかも、五十階だと目の前に障害物がない。

花火を見て一気に疲れが吹き飛んだ。

「綺麗だな」

前園が私の耳元で囁く。

しばらくふたりで眺めていたら、ピンポーンとインターフォンの音がした。

「ああ、いいタイミングで来たな」

前園はニヤリとすると、私から離れて、マンションの表のドアのロックを解除する。

今度は玄関のインターホンも鳴り、彼は玄関へ向かった。

何か荷物でも届いたのかな?

そんなことを考えながら花火を見ていたら、前園が戻って来た。

その手に持っているのは寿司桶。

「わあ、お寿司頼んだんだ?すごく美味しそう〜!」

お寿司を見て目が輝く。

「花火見ながら食べられるし、最高だろ?」

テーブルにお寿司を置いて微笑む前園を、手をパチパチ叩いて褒め称える。

「うん、うん、前園、さすが!」
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