極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
13、早くあなたに会いたい
【今、牧達と夕飯食べてホテルの部屋に戻って来たところ】

お昼休み、美希ちゃんと片桐君と一緒に自席でお昼ご飯を食べていたら、今シカゴにいる前園からラインが届いた。

シカゴとの時差は十四時間で、今向こうは夜の十時くらい。

夕飯の時の写真も添付されていて、前園は穏やかな笑顔で、牧くんは両手でピースサイン、そして、白石さんが右端の方で真面目な顔で映っている。

その写真を見て胸がモヤモヤした。

だが、既読がついてるだろうし、何もメッセージを送らないわけにはいかない。

向こうにいる前園はこっちがお昼休みだってわかっている。

【私は今、自席でサンドイッチ食べてる】

さっと文だけ打ち込んだ。

前園がアメリカに出張に行ってから一週間。

単調で、一日がすごく長く感じる。

仕事が終われば、前園のマンションにひとりで帰る生活。
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