極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
スーッと心までしみていく。

胸が温かい。

この場にいない前園の存在を強く感じた。

お昼の後、あいつにドキドキしながら電話をかけた。

彼は私からの電話を待っていたのか、すぐに出る。

【お昼、ちゃんと食べたのか?】

その声に目頭が熱くなった。

私の一番聞きたかった声だ。

「うん。電話……出なくてごめん」

それに……いろいろ疑ってごめんなさい。

まずはちゃんと謝りたかった。

【俺も言ってなくてごめん。帰ったら他にも話したいことがあるんだ】

「うん、待ってる」

涙を堪えながら返事をする。

あなたに会いたい。

だから、早く帰って来てーーー。

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