極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
そのメッセージを見て少し心が落ち着いた。

柚月はホントいい後輩に恵まれたな。

それから、日中は牧と白石さんと一緒にシカゴの病院を回ってスケジュールをこなし、夕飯を外で食べて夜ホテルの部屋に戻る。

時刻は午後十時過ぎ。

日本はちょうどお昼の時間だ。

いつもなら柚月にラインを送るのだが、今日は送らなかった。

送っても彼女はきっと無視する。

今は立花さんに任せておく方が賢明だ。

部屋の右端にあるデスクにノートパソコンを広げて今日回った病院のレポートを作成する。

一時間近く作業をしていたら、スマホが鳴った。

これは柚月の着信音。

慌ててスマホを手に取り、電話に出ると、優しく声をかけた。

「お昼、ちゃんと食べたのか?」

数秒の間の後、柚月が答える。

【うん。電話……出なくてごめん】


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