極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
こっ酷く振った方が彼女のためだし、俺も柚月を裏切りたくなんかなかった。

俺には彼女しかいないし、彼女しか愛せない。

次の日、白石さんは東京に戻るかと思ったが、朝食の時間、いつものように俺と牧のいるテーブルにやって来た。

「おっ、白石、おはよう」

牧が手をあげて挨拶すると、彼女はクールに返す。

「おはようございます。牧さん、寝癖ついてますよ」

「これは、こういうヘアスタイルなんだよ」

牧が訂正するが、白石さんはスルーして俺に目を向けた。

「前園さん、おはようございます」

ちょっと彼女の様子がぎこちなかったが、俺は普通に笑顔で挨拶した。

「おはよう」

特別扱いも、軽蔑もしない。

それが、俺の彼女へのスタンス。

牧はそんな俺と彼女とのやり取りで何か感じたのか、いつも以上にボケた。

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