極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
多分、彼も私に襲いかかったことを後悔しているのだろう。

たまに私に声をかけて、何か言おうとして止めてしまうのだ。

美希ちゃんはそんな彼と私が気まずくならないよう上手く立ち回っている。

「美希ちゃん、ごめん。こんなに寝ちゃって」

前園のメールを待って寝たからだあ。

後輩に手を合わせて謝ったら、彼女は笑った。

「気にしないで下さいね。私もさっき起きたんですよ」

美希ちゃんはそう言うが、キッチンの方から甘い匂いが漂ってくる。

「でも……なんか美味しい匂いがするよ」

さっき起きたんじゃないよね。

私がそう言うと、彼女はとびきりの笑顔で微笑んだ。

「うふふ。休日だし、ホットケーキ作ってみました〜」

「わー、美希ちゃん大好き。嫁にしたい」

彼女と同じテンションではしゃぎ、ガバッとその華奢な身体に抱き着く。
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