極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
「言う相手間違ってますよ。そういう告白は前園さんに言わないと」

悪戯っぽく目を光らせて私を注意する彼女から離れ、ボソッと呟いた。

「一応……言ったよ。エレベーターの中に閉じ込められた日に」

私の言葉に美希ちゃんは興奮する。

「あの事件で先輩達社内公認になりましたよね。あ~、私もカッコイイ人とエレベーターに閉じ込められたい」

「そんな夢見る乙女の顔で言わないで。実際閉じ込められたら恐怖だからね。今もエレベーター乗るのちょっと怖いし」

あの時の恐怖が甦り、背筋がゾクッとした。

「でも、前園さんってその時すごく冷静だったんでしょう?」

非常時の対応が凄かったな。

あいつがいるだけでこっちも安心できる。

美希ちゃんの問いにあの時の前園を思い出しながら頷いた。

「うん、終始落ち着いてたね」

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