極上恋愛～エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない～

「なんというか、人間の出来が違うわ」

前園ファンの美希ちゃんはあいつを褒め称える。

「完璧人間なのよ、あいつ。朝フレンチトーストとかサッと作っちゃったり、できないことがないよね。きっと手芸とかも教本があればプロ並みにやると思う」

ちょっとやればなんでも極める奴だ。

私はどちらかというとコツコツやる努力家タイプだし、前園が羨ましくて仕方がない。

「先輩、思い切り惚気てません？」

美希ちゃんが私の顔を見てにっこり微笑む。

「え？嘘！そ、そんなつもりはなくてね」

慌てて言い訳する私の肩を彼女はポンポンと叩いた。

「わかってますよ。私があんなハイスペ男子の彼女なら自慢しまくってます。じゃあ、食べちゃいますか」

美希ちゃんと一緒にお皿をテーブルに運び、ホットケーキを食べ始める。

「経営企画部の平田君はどうなの？」