極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
健斗の顔が目と鼻の先まで迫って来て、ドキッ。

それって……結婚のこと言ってるんだよね?

何でさらっとそういうこと言えちゃうの!

ワ~、キャー!

何も答えずに照れていたら、健斗は悪魔のように微笑んだ。

「なら、選ばせてやろう。『健斗』って呼ぶのと、これから俺とシャワー浴びるの、どっちがいい?」

その台詞に背筋がゾクッとする。

本人目の前にして『健斗』って言うのは恥ずかしい。

でも、一緒にシャワーは私の身が持たない。

狼狽える私を楽しそうに見て、彼は更に意地悪く告げた。

「あと五秒以内に選ばないと両方だからな。五、四、三、二……!?」

「ワ~、あ~、もう言います!け、健斗!」

彼の口を手で塞いで名前を呼べば、悪魔なこいつはもっと高い要求をしてくる。

「もっと愛を込めて」

「無理」

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