極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
「柚月に話があるって前に電話で言ったけど、親父との約束で俺がTAKANOにいられるのは今年いっぱいまでなんだ。来年からは前園製薬に入って社長である親父のサポートをする」

彼の話はそれほどショックではなかった。

健斗が前園製薬の御曹司と知った時にから、いつかはお父さんの跡を継ぐって予想していたし、最近牧君に業務をスイッチしているって感じていたから。

「来年か。今九月だから、あと三ヶ月だね」

私がそう言うと、彼は小さく頷きながら続けた。

「それで、柚月にもTAKANOを辞めて俺について来て欲しい」

真剣なその目。

私が反対すると思ってる?

もう迷いはない。健斗を信じているから。

今まで散々こいつに振り回されたのだから、ちょっとやり返したい。

「ついて行くわよ。社長にも私達のこと伝えたんでしょう?ちゃんと責任とって」


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