極上恋愛～エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない～

「ふたりとも容姿が整ってて仕事も有能で理想のカップルじゃないですか。それに、ふたりの間には入っていけない空気がありますよ」

「それは同期で遠慮がないからよ。私、いつもあいつのおもちゃにされてるんだから」

深い溜め息をつきながら弁解した。

「前園さんは凄ーく厄介な人なんでやめておいた方がいいですよ。藤宮さん、結婚相手には僕なんかどうですか？」

爽やかな顔で微笑み、片桐君はじっと私を見据えた。

イケメンで性格も良くて、仕事も出来る。

でも、男としては見られない。

可愛い犬みたいなんだよね。

「片桐君のファンに刺されそうだから遠慮しておくわ」

ニッコリと微笑み返して優しく断る。

「あはは、片桐君あっさり振られちゃったね〜」

美希ちゃんが面白そうに笑えば、片桐君は拗ねた。