極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
その別れの挨拶に少し引っかかりを覚えたが、社長の予定もあったのでそのまま社長室に向かう。

明日の予定を確認後に社長を送り出すと、美希ちゃんと会社を出た。

「で、今日はどこ行くの?」

行き先を確認したら、美希ちゃんはニコニコ顔で答える。

「オメガデパートの中にある高級フレンチです。ワインもいいのあるみたいですよ」

美味しそうだけど、お金が心配だ。

そんな高級店、予算一万以上じゃないと無理じゃない?

「高そうだけど、大丈夫?」

私の問いに彼女は自信満々に返す。

「はい、そこは抜かりないですよ。女の子は千円ポッキリですから」

千円は安い。

「映画みたいにレディースデーってやつ?」

安さに驚いて聞けば、美希ちゃんは言葉を濁し、私の腕を掴んで歩き出した。

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