極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
才色兼備で仕事は有能。

彼もTAKANOに勤めていて、営業部の課長だ。

私と前園と新郎新婦の四人は同じ会社の同期。

新人研修の時に同じグループだったこともあり仲が良く、入社当初は週一で飲みに行ってたし、週末はスキーや温泉にも頻繁に出かけた。

だが、前園は仲が良いというより天敵。

会えばいつも口喧嘩というか、私があいつの手のひらの上でいいように踊らされている。

「結婚式なんだから当然でしょ!」

前園の胸を周囲には気づかれないように拳でドンと叩く。

「無理するなよ。胸貸そうか?お前今にも泣きそうな顔してるけど」

私の顔を覗き込んで冷やかす前園をキッと睨みつけた。

「あんた目がおかしいんじゃないの?」

「俺、両目とも二、〇。何でも見える」

じっと私を見つめるその目は、”全てお見通し”と言わんばかりに笑っている。
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