極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
理性を総動員して紳士的に振る舞ったが、突然藤宮はだらんと手を下ろして俯いた。

「なんで止めるのよ。私なんか……女って思ってないんだ。どんな女だって前園は相手にするのにさ。高野にだって恋愛対象に見られてなかったし……私は裸になったって女として見てくれないん……だ。グズッ」

普段口にしない愚痴を言って急に泣き出す彼女。

今度は泣くのか。

もうこいつに酒を飲ませるのはやめよう。

そう頭の片隅で思いつつ、ベッドの端に腰掛けて藤宮の肩を抱く。

「ちゃんと俺はお前のこと女だって思ってる。だから、安心して眠れ」

優しくなだめたら、いきなり強い力で彼女に押し倒された。

「だったら証明して!」

「俺を煽るなよ」

注意するが、藤宮はぎこちない手で俺のネクタイを外す。

「女と思ってるなら抱けばいいじゃない」

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