極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
怒りながらこいつは俺のシャツのボタンも外していく。

酔っていると言えなくもないが、どこか様子が変だ。

「お前、何自棄になってる?ひょっとして酔いが醒めたのか?」

俺の問いに一瞬藤宮の手が止まる。

「酔ってるよ。凄く酔ってる」

ムキになって否定する彼女の様子を見て、酔いが醒めたんだと確信した。

「柚月」

下の名前で呼んで、彼女の頭を掴んで引き寄せると、その真っ赤に色づいた唇に口付けた。

最初は唇が重なる程度。

それで柚月が抵抗するならやめるつもりでいたが、彼女は抵抗しない。

ならば……と、柚月を強く抱き寄せてキスを深めれば、彼女はつたないながらも必死で応えた。

身体を反転させてこいつをベッドに組み敷く。

「柚月……ちゃんと目開けて」

キスを中断してそう要求すると、彼女はハーッと息を漏らしながら俺を見た。
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