極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
4、鍵はポストに入れてはいけない
ピピッ、ピピピッ。

いつもと違う目覚まし時計の音におや?と思った。

多分夢だ。

身体もダルいし、起きる気になれない。

そのまま寝ていたら、私の隣にいる何かがもぞもぞと動いてアラームの音が止まった。

ん?

何かがおかしい。

生温かいものが私に触れている。

うちには犬や猫はいない。

それに、毛むくじゃらじゃなくてすべすべしている。

じゃあ、ベッドの中にいるのは何?

サーッと顔から血の気が引いていく。

夢だよね?

怖くて目が開けられない。

ギュッと身体を縮こませていたら、その物体から声がした。

「六時半だ。そろそろ起きないとマズイんじゃないか?」

あくびを噛み殺しながら言っているが、その声はよく知っている同期の声。

まさか……。
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