極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
「柚月、もう一度愛し合う?」

前園は甘い声で確認してくるが、こいつから視線を逸らし、出来るだけ冷淡な声で返した。

とてもじゃないが正視出来ない。

「昨日はお酒飲み過ぎたみたいだし、なかったことにして」

その方が後腐れなくてこいつも同意すると思った。

なのに、前園は私をベッドに組み敷いて謎めいた微笑を浮かべる。

「却下」

「はあ?なんで?あんたなら私みたいなアラサー相手にしなくても他に若くて可愛い子がいっぱいいるじゃないの!」

思わず声を上げて抗議するが、こいつは優しい目で告げた。

「俺にだって好みがある。俺が選んだ女にケチつけるなよ」

話の流れからすると、私を選んだってこと?

冗談にも程がある。

「選んだって……何血迷ったこと言ってんの?私だよ?」
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