極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
「お前さあ、もうちょっと自信持てよ。美人で仕事が出来て、お人好しで、おまけに俺との身体の相性は抜群。こんないい女、他にはいないよ」

ニヤリとしながら告げる彼の言葉に顔がカーッと熱くなる。

「前園、そんな恥ずかしいこと言わないでよ!」

顔を両手で押さえながら怒るが、こいつは身体が蕩けそうな程甘い声で言った。

「健斗だよ。いい加減覚えろ」

「誰が覚えるか!」

全力で拒否してドンと前園の身体を押しのけると、ベッドを下りてバスルームに逃げ込む。

裸を見られるとか考える余裕もなかった。

「なんでこんなことになっちゃったんだろう?」

血迷ったのは前園じゃない。

私だ。

頭を抱えると、肩を上下させながら息を整える。

これがホテルで起きた出来事ならまだ逃げ場があるが、自分のアパートとなるとどこにも行けない。

とりあえず会社に行こう。
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