極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
自席のPCを立ち上げ、秘書室の奥の給湯室にあるコーヒーメーカーの準備をし、メールをチェックする。

そして、会議室へ行ってプロジェクターを準備し、秘書室に戻ると社長が出社してきた。

「おはようございます」と仕事モードの笑顔で挨拶する。

すぐに今日の予定を確認して、社長を会議室に送り出した。

息つく間もなかったな。

ハーッと息をついて自分の席に着く。

「ちょっと休憩」

五分休んだらコーヒーを準備しよう。

何もせずにボーッとただ空を見つめていたら、片桐君がやって来た。

「藤宮さん、おはようございます……って、何放心してるんですか?」

私を見て驚きの声を上げる彼。

ああ〜、間抜けな顔見られちゃった。

苦笑いしながらも、今の自分の心情を語る。

「ちょっと……人生に疲れちゃって」

「『人生』ですか?相当お疲れですね」

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