極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
5、親父との約束ー健斗side
「藤宮、これ鍵」
いつものようにノックして秘書室に入った俺は、彼女の机の上に鍵を置いた。
それは、今朝柚月が置いていった鍵。
彼女が急いで部屋を後にした十分後、鍵を締めてアパートを出ると、タクシーを呼んで一度自宅に着替えに戻った。
今日は客先に直行で時間的にゆとりがあったのだ。
早出で慌てていた柚月には鍵をポストに入れておくよう言われたが、そんな危ない真似は出来ない。
机の上の可愛いクマのキーホルダーがついた鍵を見て目を見開く彼女。
だが、すぐに鍵を掴んでバッグにしまう。
目が泳ぐ柚月と目が合い、ニヤリとした。
「ポストに入れるなんて危険だぞ」
俺の言葉に秘書室にいるみんなが一斉に俺を見た。
柚月は絶句しているし、他の秘書達はポカンとした顔をしている。
だが、片桐はすぐに俺の仄めかしを理解して、不機嫌そうに目を細めた。
いつものようにノックして秘書室に入った俺は、彼女の机の上に鍵を置いた。
それは、今朝柚月が置いていった鍵。
彼女が急いで部屋を後にした十分後、鍵を締めてアパートを出ると、タクシーを呼んで一度自宅に着替えに戻った。
今日は客先に直行で時間的にゆとりがあったのだ。
早出で慌てていた柚月には鍵をポストに入れておくよう言われたが、そんな危ない真似は出来ない。
机の上の可愛いクマのキーホルダーがついた鍵を見て目を見開く彼女。
だが、すぐに鍵を掴んでバッグにしまう。
目が泳ぐ柚月と目が合い、ニヤリとした。
「ポストに入れるなんて危険だぞ」
俺の言葉に秘書室にいるみんなが一斉に俺を見た。
柚月は絶句しているし、他の秘書達はポカンとした顔をしている。
だが、片桐はすぐに俺の仄めかしを理解して、不機嫌そうに目を細めた。