極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
「お前……もっと自分は女だって自覚しろよ」

額に手を当てて頼むが、柚月はキョトンとした顔で首を傾げる。

「ん?女と思ってるわよ」

ダメだ。この無自覚女。

全然わかっていない。

柚月が動かないなら、俺が何とかするしかないな。

これ以上言っても反発するだけだろう。

ハーッと溜め息をつけば、柚月は少し落ち着いたのか話を元に戻した。

「いい?私のアパートは何も問題ないわ。問題なのは前園の言動よ!」

ビシッと俺を指差して食ってかかる。

「みんなの前で私の家の鍵返したら、怪しまれるでしょう?なんて言い訳すればいいのよ!」

「俺と付き合ってるって言えばいいだろう?」

俺がそう提案すると、柚月は仏頂面で返した。

「付き合ってなんかいない」

「じゃあ、昨夜のことはどう説明をつける?『一夜の過ち』なんて言うなよ」

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