極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
「白石さんを見て心がウキウキするならそうなんじゃないか?」

「じゃあ、前園さんは藤宮さんを見てウキウキするんですね?」

牧は調子に乗って俺に聞き返す。

「その確認はいらない」

冷淡に返すが、さらに詮索してきた。

「そんな冷たく言わないで下さいよ。昨夜は藤宮さんとどうなったんですか?送っていったんでしょう?」

「野暮な質問はするな」

ギロリと睨むと、牧はゴクリと息を呑んだ。

「……はい。すみません。あっ、そう言えば……」

「今度はなんだ?」

「秘書課の立花さんが言ってたんですけど、藤宮さん、実家から結構見合い勧められてるみたいです」

『見合い』ねえ。

まだ娘が結婚しないから親も気を揉んでいるのだろう。
俺も最近親から勧められる。

「へえ、それは初耳。お前もたまには役に立つな」

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