極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
唖然としてしまって何も言い返せなかった。

こいつ……女は全部自分のものだと思ってるよね?

その後、披露宴会場に移動して受付を済ませると、秘書課の面々に捕まった。

「春田さんのウェディングドレス姿綺麗でしたけど、藤宮さんもその水色のドレスとっても似合ってますね」

ニコッと人懐っこい笑みを浮かべるのは、私の二コ下の後輩、片桐翔太。

身長百七十五センチ、髪は茶髪で軽くウェーブがかっていて、中性的な顔立ち。

性格は温厚で、表情も子犬みたいに可愛くて、女性社員に人気。

しかも、高野の従弟で社長の甥。

今は常務を担当しているが、高野が社長になったら片桐君が社長秘書になる予定だ。

「ありがと」

お世辞とわかっていても褒められると嬉しい。

特に前園の相手をした後に彼に接すると癒される。

「柚月先輩、ブーケもらったんですよね。いいなあ」
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