極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
あいつ……見た目と違ってマメだよね。

料理するイメージなかったし。

皿を棚に戻すと、レンジから弁当を取り出して食べ始める。

いただきますをして食べるが、なんだか味気ない。

疲れているのに、食欲が湧かなかった。

ひとりだから……かな。

なんか虚しい。

今朝は前園と食べたから余計にそう思うのかもしれない。

結局、半分くらい残して片付けると、シャワーを浴びた。

それからピンクのシャツと黒のホットパンツの部屋着に着替えてベッドに入るが、照明を暗くしてもなかなか寝付けない。

前園のことを考えてしまう。

あいつにいろいろと弱い自分を見せてしまった。

それが悔しい。

昨夜のことは私の人生最大の失態だった。

前園にとってみれば、私とのことはただの日常にしか過ぎないだろう。
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