極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
私に気のあるような発言をしていたが、からかって楽しんでいるんだ、きっと。

もう考えるな。

普段通りの態度でいれば前園だって面白くないって思って、次また違う女のところに行くはず。

今日だって別の女性と楽しんでいるかもしれない。

私が前園を気にしなければいいのだ。

そうすれば、またいつもの生活に戻る。

自分に納得させて目を閉じた。

身体が疲れていたせいか、いつの間にか寝てしまったらしい。

次に目を開けた時、カーテンの隙間から日が差し込んでいた。



今日は少し時間に余裕があって八時半に出勤すると、もう美希ちゃんが来ていた。

「おはよう」

挨拶すると、彼女が笑顔で返す。

「柚月先輩、おはようございます。今紅茶淹れようとしたところで、先輩はコーヒーと紅茶どっちがいいですか?」
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