ぽっちゃり彼女を手に入れる方法

とうとう莉央ちゃんと付き合えた!と喜びのファンファーレを聞きながら眠りについた俺が目を覚ますと、何故か戸惑いの眼差しを俺に向けている莉央ちゃんが必死に抵抗していた。

正直、莉央ちゃんが俺をそれほど好きでないことは百も承知だ。
だが、昨日はここまでの抵抗はされなかった。

中橋に呼び出されて行った店に莉央ちゃんがいた時には本当にこれまでの中橋への暴言を全てお詫びして会社中を回ってもいいとさえ思ったほどだ。

そのまま上手く莉央ちゃんを誘い出し自分の部屋へ連れて行くまでは何故か順調だった。
ここまで自分の都合のいいように進んでも大丈夫なのだろうか?
明日俺は死ぬかもしれないな。

そう思いながら酔っている莉央ちゃんを抱きかかえてベッドへ運び、苦しそうなシャツのボタンを2つ外してやる。谷間が見えるか見えないかのラインに更にそそられた。

「莉央ちゃん、もう俺の気持ちは分かってるとは思うけど言うね。俺と付き合って欲しい。」

莉央ちゃんはぼんやりと俺を見つめ、ふわりと微笑んだ。

…………可愛い

もう限界だ。
めちゃくちゃ好きだ。好き過ぎる。

「私も同じ気持ちじゃないと部屋までついて行ったりしません。本当に高嶋さんの彼女にしてくれますか?遊びじゃない?」

……当たり前だーーー!!!!

もう限界超えた。
遊び?冗談じゃない。
というか、こんな可愛い子を遊びでどうこうするような男は滅びろ。



「ずっと大切にする。」


莉央ちゃんと、その他大勢の莉央ちゃんに関わるすべての人に誓って!


そのまま長く濃密な夜を過ごして俺としては大大大満足な気持ちで安らかに眠りについたのだ。

それが夢見心地のまま、腕の中にある柔らかくていい匂いがする"何か"に吸い寄せられるように夢中で舐めたり揉んだりしていた俺は天国で目覚めると、冒頭のように抵抗する莉央ちゃん。

今更抵抗しても手遅れだと気づいていないのだろうか?
逃げようとしても無駄だと分からせなせれば。

俺が"安心できる彼氏"だと今からこの先もずっと証明してみせる。

それにしても莉央ちゃん柔らかい……
天国…………


そんな事を思いながら俺は再び彼女を優しく抱きしめた









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