その瞳に映るのは・・・
私がいつもの席に座ると何かを準備し始める


「久しぶりに来たと思ったら悪口か」


はぁとため息をつきながらも淹れたの珈琲をだしてくれた。


1ヶ月ぶりぐらいかな?何も変わってないことに安心する。



「なに?寂しかったの?」


私は出された白いカップを手にとりゆっくりと口に近づけた


ミルクを少しだけ混ぜるほんのり甘い珈琲


久しぶりに来ても覚えててくれる私の好きな味


少しずつ味わいほっと一息をついた。


「それで、なにかあったのか?」


きっと暗い顔をしていたのだろう


何度か様子を伺ってたからね。


落ち着いた私を見て少しトーンを落とし心配して聞いてくる。


ほんとに優しいよね。


「んーちょっとね、失敗しちゃって」


カチャカチャと食器を重ねる音


「まぁ、なんとかなったけどね♪
颯(はやて)こそ私が来なかったからお店赤字なんじゃない?」


「お前1人こなくても痛くも痒くもないわ!」


ケラケラと笑う私。


颯も安心したのか私から離れ磨き途中のスプーンやフォークを丁寧拭き始めた。
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