その瞳に映るのは・・・
しばらく静かになり、カチカチという時計の音がする。


壁にかけられた店の雰囲気に合う古時計。


時計の針は7時42分を指していた。


早い人だとそろそろお客さんがやって来る時間。


ここに来てから1時間がたっていた。


あっという間だったな・・・。


「颯そろそろ私いくね!」


向けられた背中に声をかけ席を離れた


颯はすぐ手を止めて白いタオルで手を拭きながら私を見る。


「ん、もういくのか?飯食っていかないのか?」


まるで母親のような目をし心配している。


なんだか子供扱いされてるみたいだけどちょっと嬉しい。


もう少しいたいけどそうもいかない。
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